【奈良県】令和5年度/2023年度入学者高校入試選抜試験:国語の解説

奈良県の2023年3月実施の令和5年度(2023年度)入学者の公立高校入試問題の解説をしています。
受験勉強において、過去問を解くことはとても効果的な勉強法です。ぜひ、受験までに一度挑戦し、問題の傾向を掴んでおきましょう。合わせて、対策などをたてられるととても良いですね。
また、過去問で苦手な点が見つかった場合は、そこを中心に試験日当日までにしっかりと対策しておきましょう。

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大問1 随筆文

問題文

次の文章を読み、各問いに答えよ。

(1)A,Dの漢字の読みを平仮名で、B,Cのカタカナを漢字で書け。

(2)傍線部①とは筆者のどのような心の状態を表しているか。最も適切なものを次のア~エから一つ選び、その記号を書け。
ア:おそれ
イ:いつくしみ
ウ:あせり
エ:やすらぎ

(3)傍線部②は、どのようなことをたとえているか。最も適切なものを次のア~エから一つ選び、その記号を書け。
ア 農家を紹介されたことで、ふいに農業への興味が生まれたこと。
イ 自分が理想とする農業のあり方を、図らずとも見つけ出したこと。
ウ 思いがけず、知人が自分と同じく農業を志す人だとわかったこと。
エ たまたま、農家とつながりのある人に農業への思いを話したこと。

(4)傍線部③について、筆者が何が「変わった」のか。文章中から八字で抜き出して書け。

(5)傍線部④とあるが、農業と生活が縫い目なくつながるとはどういうことか。最も適切なものを次のア~エから一つ選び、その記号を書け。
ア 自分の力で丁寧に栽培した作物を食べることで、家族のきずなが強くなるということ。
イ 農家の人から聞く生きた知恵は、暮らしの中での自分の気づきと共通するということ。
ウ 作物を育て収穫することが暮らしに溶け込み、日々の営みの一部となるということ。
エ 自ら畑を耕し育てた作物が、多くの人の手や店を介して食卓に上るということ。

(6)幸田の文章を引用した筆者のねらいについての説明として最も適切なものを次のア~エから一つ選び、その記号を書け。
ア 筆者と共通する考えを示し、伝えたいことの説得力を増す狙い。
イ 筆者の考えに沿った事例を示し、自説を学術的に裏付ける狙い。
ウ 筆者の考えに賛同する論を示し、筆者の着眼点を印象付ける狙い。
エ 筆者とは異なる価値観を示し、多様なものの見方を提案する狙い。

(7)傍線部⑤とは、日々の経験を通して何を理解していくことか。簡潔に書け。

解答・解説

(1)A:ふう B:急(に) C:訓練 D:つ(け)

(2)イ
子を見守る親の愛情があふれているのでイが最適。

(3)エ
アは「不意に農業への興味がわいた」が不適。
イは記述なし。
ウは「知人が自分と同じく農業を志す人」が不適。

(4)距離や広さの感覚
「あれから~」の段落内にある一言を抜き出せばよい。

(5)ウ
アは記述なし。
イは「暮らしの中での自分の気づきと共通す」が不適。
エは記述なし。

(6)ア
イは「学術的に裏付ける」が不適。
ウは幸田の文章は「論」ではないため不適。
エは「筆者とは異なる価値観」が不適。

(7)(例)毎年繰り返される自然の現象。
「野生」とは自然のこと、「暦」とはカレンダーのことと解釈する。

大問2 論説文

問題文

次の【文章A】は、『知っておきたい地球科学』という本の一部であり、【文章B】は、この本の「おわりに」の一部である。これらを読み、各問いに答えよ。

(1)傍線部①の「わたる」と同じ意味で使われているものを、次のア~エから選び、記号で答えよ。
ア 木々の間をわたる風
イ 連日にわたる会議
ウ 巧みに夜をわたる人
エ 大海をわたる船

(2)傍線部②とあるが、「視座が違う」とは、地球史上おこる現象について考える際、何にどのような違いがあるということか。それを説明した次の文の( )にあてはまる言葉を、【Ⅰ】の部分から三字で抜き出して書け。
( )の捉え方に長短の違いがあるということ。

(3)傍線部③とはどういうことか。その説明として最も適切なものを、次のア~エから選び、記号で答えよ。
ア 地球が変化してきた過程は検証すべきではないということ。
イ 地球を研究してきた過程は他には想定できないということ。
ウ 地球が変化してきた過程に仮定を挟み込む余地はないということ。
エ 地球を研究してきた過程に絶対的な正解は存在しないということ。

(4)【Ⅱ】の段落は【文章A】においてどのような働きをしているか。その説明として最も適切なものを、次のア~エから選び、記号で答えよ。
ア 前の段落の根拠を示し、内容の正しさを強調している。
イ 前の段落に疑問を投げかけ、新たな考えを示している。
ウ 前の段落の具体例を示し、内容理解の手助けとしている。
エ 前の段落を深め、これから展開する内容につなげている。

(5)【文章A】で筆者が述べている内容と合っているものを、次のア~エから選び、記号で答えよ。
ア 「過去は未来を解く鍵」という言葉は、ミクロの視座による考え方を根拠としている。
イ 地球上のすべての現象について勉強することで、様々な視座を身につけることができる。
ウ 地球科学には、非可逆性の他に、他の分野からの質問には回答できないという制約もある。
エ 地球科学を学ぶには、地球の歴史には思わぬ事件が頻発することを知っておくことが重要である。

(6)筆者は【文章B】で、日本人と自然との関わりについて述べている。
(a)傍線部④とあるが、日本人が「『しなやかさ』を身につけてきた」のは、日本列島にどのような特徴があるからか。簡潔に書け。
(b)「しなやかさ」を身につけてきた日本人が自然現象と上手に付き合うとは、どうすることだと筆者は考えているか。【文章A】中の言葉を用いて四十字以内で書け。

解答・解説

(1)イ
及ぶという意味になる。

(2)時間軸
「数十年単位の~」の段落から抜き出せばよい。

(3)ウ
「もしも」が存在しないということは。「仮定」を立てないということ。

(4)エ

(5)エ
アは「ミクロの視座による考え方を根拠としている」が不適。
イは前半と後半が逆。
ウは「他の分野からの質問には回答できないという制約」が不適。

(6)(a)(例)自然が大きく変化することが当たり前であるという特徴。

(6)(b)(例)想定外の現象に出会ってもうろたえず、長期的な視点で事実の分析と予測を行うこと。

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大問3 古文

問題文

次の文章を読み、各問いに答えよ。

(1)傍線部①を現代仮名遣いに直して書け。

(2)傍線部②とあるが、何を引き退けたのか。文章中から一字で抜き出して書け。

(3)傍線部③について、筆者が「おもしろく」感じていることとして最も適切なものを、次のア~エから一つ選び、その記号を書け。
ア 雨とも雪ともわからないものがずっと降り続く中で、雲間から大きな星が一つだけ輝いてる様子。
イ 曇っていた夜空が時間の経過とともにすっかり晴れて、強い光を放つ大きな星が一面に輝いている様子。
ウ 夜空一面に覆っている雲の切れ間から、数えきれないほど多くの星が華やかに輝いている様子。
エ 空を覆う雲がいつの間にかすっかり晴れて、大きな一つの星がひときわまぶしく輝いている様子。

解答・解説

(1)ひとえに
文頭いがいの「はひふへほ」は「わいうえお」に直す。

(2)衣
傍線部の直前にある「引き被き臥したる衣を」から、かぶっている衣を脱ぎ去ったとわかる。

(3)イ
アは「雨とも雪ともわからないものがずっと降り続く中で」が不適。
ウは「数えきれないほど多くの星」が不適。
エは「空を覆う雲が」が不適。

大問4 漢字知識

問題文

次の行書で書いた①~④の漢字を楷書で書いたとき、画数が同じ漢字の組み合わせとして適切なものを、後のア~エから一つ選び、その記号を書け。
ア:①と②
イ:②と③
ウ:③と④
エ:①と④

解答・解説

①は桜、②は閉、③は祖、④は浴という漢字なので、エが正しい。

大問5 内容吟味・条件作文

問題文

春香さんは、国語科の授業で批評文を書く学習をしている。次は、【画材のポスター】と、春香さんが書いた【批評文】である。これらを読み、各問いに答えよ。

(1)春香さんが【批評文】で取り上げた、ポスターを分析する際の観点として最も適切なものを、次のア~エから一つ選び、その記号を書け。
ア:改善すべきところ
イ:全体の構図
ウ:絵の効果
エ:作成者の思い

(2)【批評文】からわかる春香さんの述べ方の工夫として最も適切なものを、次のア~エから一つ選び、その記号を書け。
ア 初めと終わりに考えを置き、根拠を示して具体的に述べている。
イ 読み手に繰り返し問いかけ、関心をもたせるように述べている。
ウ 自分の考えに客観的なデータを加えながら、論理的に述べている。
エ 複数の具体例と比較し、題材の特徴を強調するように述べている。

(3)【題材のポスター】は、図書館の利用や読書を呼びかけている。読書の意義についてのあなたの考えを百字以上百五十字以内で書くこと。

解答・解説

(1)ウ
第一段落・第三段落で両方とも「絵」について話している。

(2)ア
イは「読み手に繰り返し呼びかけて」が不適
ウは「客観的なデータ」が不適
エは「複数の具体例と比較して」が不適

(3)解答解説略

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